バイクの処分費用はいくら?廃車手続きや買取相場も解説

「バイクの処分ってどうすればいいの?」とお悩みではありませんか?この記事では、バイクを処分する方法を、廃車・買取・個人売買の3つに分け、それぞれの費用やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。処分費用を抑える方法や、廃車手続きの流れ、さらに高く売却するための買取相場まで網羅しているので、あなたの状況に合った最適な方法が見つかるはずです。この記事を読んで、スムーズかつお得にバイクを処分しましょう。

バイクの処分方法は大きく分けて3つ

バイクの処分には、主に以下の3つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、ご自身の状況に合った方法を選択しましょう。

廃車にする場合

バイクに乗らなくなった、事故や故障で修理が難しいなどの理由でバイクを手放す場合は、廃車手続きを行うことになります。廃車手続きは、以下のいずれかの方法で行うことができます。

自分で手続きを行う場合

自分で手続きを行う場合は、運輸支局へ必要書類を提出する必要があります。手続き自体は複雑ではありませんが、平日の日中に運輸支局へ行く必要があるため、時間的な制約が大きい点がデメリットと言えるでしょう。

行政書士に依頼する場合

時間がない方や手続きに自信がない方は、行政書士に依頼することをおすすめします。行政書士に依頼すれば、代行で手続きを行ってくれるため、運輸支局へ行く必要がありません。ただし、費用はかかります。費用相場は5,000円~15,000円程度です。

解体業者に依頼する場合

バイクを解体し、スクラップとして処理する場合は、解体業者に依頼します。解体業者は、廃車手続きとバイクの回収を代行してくれます。費用は業者によって異なりますが、10,000円~30,000円程度が相場です。

買取業者に依頼する場合

まだ乗れるバイクを処分する場合は、買取業者に依頼するのがおすすめです。買取業者であれば、査定額に応じて買取金額を受け取ることができます。状態によっては、廃車よりも高値で売却できる可能性があります。

買取業者には、以下のような種類があります。

  • バイク専門店
  • 総合リサイクルショップ
  • インターネット買取業者

複数の業者に査定を依頼し、最も高い査定額を提示してくれる業者を選びましょう。

個人売買をする場合

個人売買は、買取業者よりも高値で売却できる可能性がありますが、手続きが複雑で手間がかかるというデメリットがあります。また、トラブルに巻き込まれる可能性もあるため注意が必要です。

個人売買を行う場合は、以下のことに注意しましょう。

  • 売買契約書を必ず作成する
  • 名義変更などの手続きを確実に行う
  • トラブルが発生した場合に備え、証拠を残しておく

個人売買は、手間とリスクを考慮した上で、慎重に検討する必要があります。

バイクの処分費用を解説

バイクを処分する際、処分方法によって費用は大きく異なります。ここでは、廃車、買取業者への依頼、個人売買それぞれのケースにおける費用について詳しく解説し、費用の内訳や注意点を明確に示していきます。

廃車費用の内訳

バイクを廃車する場合、いくつかの費用が発生します。主な内訳は以下の通りです。

費用項目金額の目安備考
廃車手続きに必要な費用数百円~1,000円程度運輸支局での手続き費用(手数料)
回収費用5,000円~20,000円程度業者やバイクの状態、引き取り場所によって変動

廃車手続きに必要な費用

廃車手続きは、運輸支局で行います。必要な費用は数百円から1,000円程度と比較的安価です。具体的な費用は地域や排気量によって異なる場合があります。

回収費用

廃車手続き後、バイクを処分場まで運搬する必要があります。自分で運搬できない場合は、専門の回収業者に依頼することになります。回収費用は業者やバイクの状態、引き取り場所によって大きく異なり、5,000円程度から20,000円程度が相場です。

買取業者に依頼した場合の費用

買取業者にバイクを売却する場合、基本的には費用は発生しません。むしろ、買取金額に応じて利益を得られます。ただし、業者によっては、査定料や書類代行費用などの手数料が発生する場合があるので注意が必要です。事前に確認しておきましょう。

個人売買にかかる費用

個人売買は、購入者と直接交渉するため、高値で売却できる可能性がありますが、一方で費用や手間もかかります。主な費用は以下の通りです。

  • 広告掲載費用:フリマアプリやオークションサイトを利用する場合、広告掲載費用が発生するケースがあります。
  • 名義変更手続き費用:購入者が見つかった後、名義変更手続きが必要です。手続き費用は数百円から1,000円程度ですが、手続きに不慣れな場合は、行政書士に依頼することもできます。その場合、別途費用が発生します。
  • 配送費用:バイクの配送が必要な場合、配送業者を手配する必要があります。配送費用は、距離やバイクのサイズによって大きく異なります。

個人売買は、費用を抑えられる可能性がある一方、手間や時間がかかるため、注意が必要です。また、トラブルに巻き込まれる可能性もあるため、十分な注意が必要です。

バイクの処分費用を抑えるには?

バイクの処分費用は、廃車・買取・個人売買など、どの方法を選ぶかによって大きく異なります。少しでも費用を抑えてバイクを処分したい方は、以下のポイントを参考にしながら、自分に合った方法を選びましょう。

廃車で費用を抑えるポイント

廃車手続きは自分で行う

廃車手続きを業者に依頼すると、手数料として5,000円~10,000円程度かかるのが一般的です。自分で手続きを行えば、この費用を節約できます。廃車手続き自体はそれほど難しくありませんので、時間に余裕があれば自分で行うことを検討してみましょう。

自治体の無料回収サービスを利用する

一部の自治体では、バイクの無料回収サービスを実施しています。自治体のホームページなどで確認し、利用できる場合は積極的に活用しましょう。ただし、無料回収サービスを利用するには、事前に申請が必要な場合や、車種や状態によって回収してもらえない場合もあるため、注意が必要です。

メリットデメリット
費用がかからない利用条件が限られる場合がある

使える部品は取り外しておく

バッテリーやタイヤなど、まだ使える部品を取り外しておけば、廃車費用の一部を還付してもらえる場合があります。廃車にするバイクに使える部品が残っている場合は、事前に取り外しておきましょう。

買取で高価査定を狙うポイント

複数の買取業者に見積もりを取る

バイクの買取価格は、業者によって大きく異なります。少しでも高く売却するためには、複数の買取業者に見積もりを依頼し、最も高い価格を提示してくれた業者を選びましょう。一括査定サイトを利用すれば、複数の業者に見積もり依頼をまとめて行うことができるので便利です。

売却前に清掃やメンテナンスを行う

バイクの状態が良い方が、高価買取に繋がりやすいです。売却前に、洗車やワックスがけなどの清掃、オイル交換やチェーンの注油などの簡単なメンテナンスを行っておきましょう。ただし、高額な修理費用をかけてまでメンテナンスを行う必要はありません。

売却時期を考慮する

一般的に、バイクの需要が高まる春や秋は、買取価格が上昇する傾向にあります。逆に、需要が下がる冬は、買取価格が下がる傾向にあります。売却時期を考慮することで、少しでも高価買取を狙うことができます。

個人売買で高く売るポイント

魅力的な出品内容にする

個人売買サイトに出品する際は、商品の状態が分かりやすく伝わるように、写真や説明文を充実させましょう。特に、走行距離や年式、カスタムポイントなどは、購入希望者が特に気になる点ですので、詳しく記載することが大切です。また、売却価格を相場よりも少し低めに設定することで、購入希望者の目に止まりやすくなります。

購入希望者からの質問には丁寧に回答する

購入希望者からの質問には、迅速かつ丁寧に回答することで、購入意欲を高めることができます。また、取引条件などを明確に伝えることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

安全な取引方法を選ぶ

個人売買では、金銭トラブルなどが発生するリスクがあります。安全に取引を行うために、信頼できる個人売買サイトを利用する代金はエスクローサービスを利用するなどの対策を取りましょう。

バイクを廃車にする手順

愛車との別れを決断したら、適切な手順で廃車手続きを行いましょう。ここでは、一般的なバイクの廃車手順と、必要書類について詳しく解説します。

廃車に必要な書類

廃車手続きには、いくつかの書類が必要です。事前に準備しておけば、手続きをスムーズに進めることができます。

書類名備考
廃車申告書陸運支局で入手するか、国土交通省のホームページからダウンロードできます。必要事項を記入し、押印します。
ナンバープレートバイクから取り外して持参します。盗難や紛失などでない場合は、両方必要です。
標識交付証明書紛失した場合は、警察署で紛失届を提出する必要があります。
自動車検査証車検のあるバイクの場合に必要です。
自動車税納税証明書その年の4月1日時点で所有しているバイクには、自動車税が課税されます。廃車手続きには、その年の分の納税証明書が必要です。紛失した場合は、市区町村役場で再発行手続きを行います。
リサイクル券自動車リサイクル法に基づき、事前に解体業者に支払うリサイクル料金の預託証明書です。新車購入時に加入するのが一般的ですが、未加入の場合は、リサイクル預託金と手数料を支払う必要があります。
印鑑証明書発行日から3ヶ月以内のものが必要です。所有者と使用者が異なる場合は、両方の印鑑証明書が必要です。
委任状所有者本人以外が手続きを行う場合に必要です。所有者の署名と印鑑が必要です。
身分証明書手続きを行う方の運転免許証や健康保険証などが必要です。

廃車手続きの流れ

廃車手続きは、以下の手順で行います。

1. 軽自動車届出済証返納届出書または軽自動車届出書を作成

125cc以下のバイクの場合は、「軽自動車届出済証返納届出書」を、125ccを超えるバイクの場合は「軽自動車届出書」を作成します。これらの書類は、各都道府県の軽自動車協会のホームページからダウンロードできます。

2. 必要書類を持って、各都道府県の運輸支局または軽自動車協会へ

必要書類一式とナンバープレートを持参し、運輸支局または軽自動車協会の窓口で手続きを行います。窓口で書類を確認後、手数料を支払います。手数料は、バイクの排気量によって異なります。

3. 廃車手続き完了

手続きが完了すると、廃車証明書が発行されます。廃車証明書は、自賠責保険の解約手続きなどに必要となるため、大切に保管しておきましょう。

バイクの買取相場

バイクの買取価格は、様々な要素が複雑に絡み合って決定されます。ここでは、特に影響の大きい要素とその内容について詳しく解説していきます。

車種

車種は買取価格を大きく左右する要素の一つです。需要の高い車種は高値で取引されやすく、反対に、人気のない車種は買取価格が低くなる傾向があります。一般的に、以下のような車種は買取価格が高めになる傾向があります。

人気車種

  • ホンダ:CBシリーズ、スーパーカブシリーズ、NSRシリーズ
  • ヤマハ:SRシリーズ、RZシリーズ、YZF-Rシリーズ
  • スズキ:GSX-Rシリーズ、ハヤブサ、カタナ
  • カワサキ:Zシリーズ、Ninjaシリーズ、ゼファーシリーズ

希少価値の高い車種

  • 限定生産モデル
  • 絶版車
  • 旧車

これらの車種は、市場に出回る数が少ないため、プレミア価格が付くこともあります。反対に、不人気車種や故障が多い車種、カスタムベースとして人気のない車種は、買取価格が低くなる傾向があります。

年式

年式も買取価格に大きく影響します。基本的には、年式が新しいほど買取価格は高くなります。これは、年式が新しいバイクほど、性能や機能が優れており、故障のリスクも低いためです。反対に、年式が古くなるにつれて、部品の入手が困難になったり、修理費用が高額になるため、買取価格は下がっていきます。

ただし、旧車や絶版車など、年式が古くても希少価値の高いバイクは、高値で取引されることがあります。これらのバイクは、コレクターの間で人気が高く、状態が良ければ高額で買取される可能性があります。

走行距離

走行距離も買取価格を左右する重要な要素の一つです。一般的に、走行距離が短いほど状態が良いと判断され、買取価格が高くなります。反対に、走行距離が長くなるにつれて、エンジンや足回りなどの消耗が進み、故障のリスクも高まるため、買取価格は下がっていきます。

目安として、年間1万キロ以下の走行距離であれば、買取価格に大きな影響はないと言われています。しかし、走行距離が5万キロを超えると、買取価格が大幅に下がる可能性があります。

バイクの状態

バイクの状態は、買取価格を決定づける上で最も重要な要素の一つです。具体的には、以下の点がチェックされます。

外観

  • 傷やへこみの有無
  • サビや腐食の有無
  • 塗装の状態

エンジン

  • 異音や振動の有無
  • オイル漏れや水漏れの有無
  • 始動性

電装系

  • バッテリーの状態
  • ライト類の点灯状態
  • メーター類の動作状態

足回り

  • タイヤの状態
  • ブレーキの状態
  • サスペンションの状態

これらの項目に加えて、事故歴や改造の有無なども買取価格に影響します。特に、事故車やフレームを改造しているバイクは、買取価格が大幅に下がるか、買取を拒否される可能性もあります。

バイクの状態を良くするためには、日頃からこまめなメンテナンスを行うことが大切です。定期的なオイル交換や洗車は、バイクの寿命を延ばすだけでなく、買取価格を維持するためにも重要です。

買取相場の調べ方

バイクの買取相場を調べるには、以下の方法があります。

一括査定サイトを利用する

一括査定サイトを利用すれば、複数の買取業者にまとめて査定依頼をすることができます。複数の業者の査定額を比較することで、自分のバイクの相場を把握することができます。また、最も高い査定額を提示した業者に買取を依頼することもできます。

買取業者のウェブサイトで査定シミュレーションをする

一部の買取業者のウェブサイトでは、車種や年式、走行距離などを入力することで、おおよその買取価格をシミュレーションすることができます。ただし、あくまでも目安であり、実際の買取価格とは異なる場合があるので注意が必要です。

買取業者に直接問い合わせる

買取業者に直接電話やメールで問い合わせることで、買取価格の見積もりを依頼することができます。ただし、業者によって査定基準が異なるため、複数の業者に見積もりを依頼して比較することが重要です。

買取価格を上げるコツ

少しでも高くバイクを買い取ってもらうためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

バイクをきれいに掃除する

査定前にバイクをきれいに掃除しておくことで、良い印象を与えることができます。特に、エンジン周りや足回りなど、汚れが目立つ部分は念入りに掃除しておきましょう。

必要書類を揃えておく

査定時には、車検証や自賠責保険証、印鑑証明書などの必要書類を揃えておきましょう。書類が揃っていない場合は、査定が遅れたり、買取価格が下がったりする可能性があります。

複数の買取業者に見積もりを依頼する

複数の買取業者に見積もりを依頼することで、自分のバイクの相場を把握することができます。また、最も高い査定額を提示した業者に買取を依頼することもできます。

売却時期を考慮する

バイクの買取価格は、需要と供給のバランスによって変動します。一般的に、春から秋にかけてのバイクシーズンは、需要が高いため買取価格も高くなる傾向があります。反対に、冬場は需要が低迷するため、買取価格も下がる傾向があります。売却時期を考慮することで、少しでも高くバイクを買い取ってもらうことができます。

これらのポイントを踏まえ、自分に合った方法でバイクの買取相場を調べ、少しでも高くバイクを買い取ってもらいましょう。

まとめ

ここまで、バイクの処分方法や費用、廃車・買取の手続きについて解説してきました。 バイクを処分する際は、費用を抑えるためにいくつかの方法があります。 不要になったバイクを処分する際には、ぜひこの記事を参考にして、ご自身に合った方法でバイクを処分してください。

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